🕊️ふくしまものがたり🕊️
〜どんなものにも物語(ストーリー)がある〜
福島県の応援したい、多くの人に知ってほしい活動、
人々、モノ、コト、を紹介しています
第1話
動物たすけ隊★キッズサポーター
2023年4月2日 いわき市
―福島県は、猫の殺処分ワースト3位―
ほとんど見ないテレビから、偶然流れてきたニュースに、小学生の心はビリビリと電流のような衝撃をもたらした。いわき市に住む草野心花(くさの こはな)さん。
この現状を多くの人達に知って欲しいと、母の絵美さんに相談した。担任の先生に話すと、各学年各クラスに先生が付き添って、動物たちが置かれている厳しい事情を発表する場を設けてくれた。
衝撃のニュースを見て作成されたポスター。今も、学校の昇降口に飾られている。
元々、心花さんは動物が大好きで「保護猫サロンOhana」にいる犬のよしおさんに会いに行っていた。
同じ頃、藁谷杏月(わらがい あつき)さんも、この施設によく顔を出していた。
施設の方が二人を引き合わせ、
「隊長:あっちゃん、副隊長:こっぴー」
として「動物たすけ隊★キッズサポーター」は誕生する。
動物たすけ隊★キッズサポーター
隊長:藁谷杏月さん「あっちゃん」(右)
副隊長:草野心花さん「こっぴー」(左)
残念ながら、福島県はワースト3位からワースト1位になってしまったこともある殺処分数が多い県である。悲しい気持ちや苦しい思いに苛まれながらも、手探り状態ではあるが、少しずつ仲間が増えて今は7人で活動を進めている動物たすけ隊。同じメンバーでも考えは違う、と感じることもある。けれど、隊長のあっちゃんは「目指している世界は、一緒だと思う」と話してくれた。
子どもたちで話し合いをし、時には意見の違いに戸惑いながらも、志を共にしながら進んでいる雰囲気が伝わってきた。
保健所を見学
内田広之いわき市長を訪問
月に一度の海ごみ清掃を行っている「動物たすけ隊」のメンバー。4月は、非常に風の強い日曜日だったが、多くの人達が集まって、豊間海岸のゴミ拾いを実施した。この清掃活動は、動物が落ちているゴミを誤って飲み込んでしまわぬようにという思いから始まった。大人も多く参加したこともあり、この日は大きなゴミも沢山集まった。
拾っても拾っても無くならないゴミに、ため息が溢れてしまう。人間って一体・・・というところまで考えが至る。
基本的にたすけ隊の主導で行われるゴミ拾いや様々な活動。副隊長の母・草野絵美さんをはじめ大人たちは、静かに見守る姿勢を取っている。
「時々、歯痒かったりしますけど、子どもたちなりに考えて動いている姿を見ていると、沢山気づきもあります」と話してくれた。彼女たちが大人になった時、この世界はどうなっているのか。そして動物たちにとって、暮らしやすいものになっているのだろうか。
一人ひとりが、想いを馳せて動いていくことが始まりなのかもしれない。
この日は木の板、タイヤ、浮標などの大きなゴミが集まった
どうぶつたすけ隊☆キッズサポーター
隊 長 あっちゃん
副隊長 こっぴーちゃん
福島県いわき市を中心に活動の小学生!!
2人は「どうぶつたすけ隊★キッズサポーター」の仲間と共に、福島県の殺処分ゼロを目指して、地域の方々、学校の先生やご父兄などの協力の元、動物愛護の大切さを広く発信、また主に犬や猫の保護活動も行なっています。
またボランティア方々への協力を呼びかけながら、環境保護活動も行い、海岸清掃、海ゴミから雑貨作り、バザーで販売しその売上を保護動物のために使用するなど、その活動は幅広く精力的です。活動の様子はSNSで発信、定期的に海岸のゴミ拾いのボランティアなど呼びかけていますので、ご興味のある方は是非アクセスしてみてください。
ポスターをクリックすると拡大して見ることができます。
取材協力:兎渡路の家
ご協力いただき
ありがとうございました。
取材 小野寺彰子