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🕊️ふくしまものがたり🕊️

〜どんなものにも物語(ストーリー)がある〜

 福島県の応援したい、多くの人に知ってほしい活動、

人々、モノ、コト、を紹介しています

第2話 ふるさと工房 おざわふぁ〜む

2023年4月10日 古殿町 

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・焼き凍み餅(エゴマ味噌ダレ、甘辛醤油ダレ)

・揚げまんま

・うるいとシーチキンの和物、

・うるいとエビのかき揚げ

・タラの芽の天ぷら(味噌衣バージョンも)

・干し柿の天ぷら

・凍み餅の天ぷら

・椎茸とネギのかきたま味噌汁

夏かと思うほどの陽気だった4月初旬。クジャクが出迎えてくれる古殿町・ふるさと工房おざわふぁーむに向かった。

仕事はもちろん、色々とご縁があった小澤啓子さんに、美味しいご飯を作っていただいた。

小澤さんが、手際良く進めてくれたので、私はほぼ見守るだけの人。

ご飯に味噌と米粉を混ぜ、お湯を入れて捏ねながらまとめ、食べやすい大きさに整えて油で揚げる「揚げまんま」。

使われているお米や味噌、米粉は全て自家製だ。シンプルだからこそ、いつまでも変わらない味として楽しまれている。冷蔵庫や炊飯ジャーが無かった昔は、これがおやつだったそう。

小澤さんは月に一度、児童クラブのおやつを提供しており、子供達から最もリクエストされるのが、この揚げまんま。圧倒的に人気なのも良く分かる。

外はこんがり、中はもっちり。あまじょっぱい味わいがたまらない

お母さんの手伝いは得意な私(つまみ食いをするため)

焼き凍み餅は、油に入れてしばらく放っておくのが美味しい焼き目をつけるコツ

古殿ではお馴染みの凍み餅。小澤家では焼くことが多いが、天ぷらで食べることもあるという話を聞いて、

「家庭によって食べ方もそれぞれ違うのだな」と思ったそう。

「ごんぼっぱ」と呼ばれる植物オヤマボクチの葉がつなぎとして練り込まれている凍み餅

会津地域にも「凍み餅」があるが、古殿とは全く別物。

けれど小澤さんは「全部、正解」だという。「その土地に合わせた作り方をしていて、どれが本物とか偽物とかないんですよ。全部、本当だし。全部、美味しい。それで良いじゃないですか」屈託のない可愛らしい笑顔で話す小澤さんの手は止まらない。まるで魔法のように、美味しいものがどんどん出来上がっていく。

 

その土地で出来たもので、出来るものを作り、食べる。当たり前のようで、今はなかなか難しい。けれど、それをサラリと出来てしまうのが古殿の魅力なのかもしれない。

どんな事でも、心が定まると即座に行動するフットワークの軽さが小澤さんの魅力だ。

凍み餅は、地元の人たちを訪ね歩き、見て聞いたものを再現している。

自家製味噌は、数十キロ単位で注文するお客様もいるほど人気

その日食べられるくらいは産んでくれるという鶏の卵

撮影で作った以外にも、手作りこんにゃくやお煮しめ、お稲荷さん、花豆、牛乳寒天、りんごのコンポートなど付いた満腹メニューがずらりと並んだ。

 

あー、お腹すいた。

さぁ、ごはんだよ!

​取材 小野寺彰子

郷土食研究室

ふるさと工房おざわふぁーむ

​小澤 啓子 さん

ご家族で農園と食品加工場を経営。

古殿の郷土食、伝統文化の継承のため、県内外幅広く活動されています。

凍み餅作りや農業体験なども行なっており「農」と「食」を通じて、古殿の魅力、福島の魅力を発信中。

四季折々の里山の素晴らしさ​や、動物との暮らしなど、

自然に寄り添った生き方を体感することができます。

石川郡古殿町田口字石畑135

TEL:0247−57−5147

  • ふるさと工房おざわふぁ~む
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