🕊️ふくしまものがたり🕊️
〜どんなものにも物語(ストーリー)がある〜
福島県の応援したい、多くの人に知ってほしい活動、
人々、モノ、コト、を紹介しています
第5話
こらんしょwoman
2023年5月31日 会津美里町
細い裏路地、狭い道路、かつて使われていた水車。
こんな素敵な場所があったなんて。。。
会津美里町の魅力を発信するのは、「会津美里こらんしょwoman」という有志メンバーが集まる団体だ。
文字通り、女性たちが集まり、会津美里町についての情報を発信したりマルシェを定期的に開催したりしている。
代表・竹内樹美さんの出身は磐梯町。結婚を機に会津美里町に移り住み、現在は一級建築士事務所樹ie工房(イツキイエコウボウ)の仕事をする傍ら、会津美里町の魅力を発信している。

会津美里町で一級建築士事務所樹ie工房(イツキイエコウぼう)を営む会津美里こらんしょwoman代表の竹内樹美さんと飼っているネコのコウちゃん。ゲストとして取材中盛り上げてくれた。
「外から見る景色と、内側だけで見る景色は違う」
会津美里町は、2005年。会津高田町、会津本郷町、新鶴村が合併して出来た人口18,000人弱の町だ。
会津の地名発祥と縁が深い伊佐須美神社や、由緒ある神社仏閣など風情のあるところである。
取材をした日は、快晴で汗ばむ陽気。日差しもかなり眩しかったのだが、空気が凛としている感覚があった。

竹内さんが設計として携わったCOBACO奥の蔵部分は修繕が必要な箇所も。
車の通りはさほどではないけれど、1本横道に入ると狭く曲がりくねっているので最徐行せねばならない。大きな車だと尚のこと大変かもしれない。会津地域なので、冬になればしっかりと雪が降る。
道路が狭いところもあるし、除雪できない場所もある。確かに、生まれ育った人たちにとっては不便に感じる部分も多いかもしれない。
けれど竹内さんは、違った視点で会津美里町を見ている。

本郷地区の街並み。1本横に入ると車がすれ違えないほど狭い。
『不便だと感じているところが、実は魅力的』
元々、歴史を感じる建物や、ビンテージ感のあるものが好きだったという竹内さん。会津美里町の風情に惹かれたのは当然のことではないかと思う。
昔あったタバコ屋さんの看板。地元の人にしか知られていないような緑が溢れる広場、水路のサラサラと流れる水の音。

町にある用水路は、サラサラと流れる音が心地よいBGMになっている。
田舎育ちの私・小野寺にとって、懐かしく不思議と心落ち着くスポットが至る所にあった。
本郷地区ならでは「じゃらんかけ」(焼き物のかけら)も良い味を出している。まさに趣のある場所が町には沢山ある。
この空気感は、確かに気持ち良い。

町のいたる所に焼き物のかけら「じゃらんかけ」が埋まっている
「良いでしょ、ここ」無邪気に笑う竹内さんの言葉の端々に、会津美里町への深い愛を感じた。
見過ごされてしまいがちな原風景を、しっかりとキャッチし軽やかに発信できるのは「よそ者だった」竹内さんだからなのかもしれない。

観光協会や地域おこし協力隊などとタッグを組み、マルシェの規模は年々大きくなっている
「よそ者だった女性だからこそ受け止められた感覚」
歳を重ねると、幼少期の風景に想いを馳せることがある。そして当時当たり前だった何気ない日常が、実は幸せだったと気づく。
沢山の経験を重ねてから見る懐かしい景色は、小さい頃に感じた以上の素晴らしさを届けてくれるのではないだろうか。
女性ならではのしなやかさと、おしゃべり好きな賑やかさで、会津美里町がこれから益々プラスの変化を生み出していく。
無限に広がる可能性を、小さな町の片隅に感じた。

白いシャツにグレーのスカート。思いがけず双子コーデになった竹内さんと私。
会津美里町へ、こらんしょ(来てみて) 。
今ではすっかり町の住人になった女性たちの賑やかな声が、どこからか聞こえてくるかもしれない。
会津美里こらんしょwoman
竹内 樹美 さん
会津美里町が好きな女性が集まって作った
有志グループ
こらんしょwoman
代表の竹内樹美さんにお話を伺いました。
結婚して会津美里町に住み、
暮らして気づいた小さな町の大きな魅力。
外から来たからこそ見えるもの、感じるもの
発信する想いを語ってくださいました。
飛び入りゲストも?!
こらんしょwoman
HP https://coransho-woman.sakura.ne.jp
FB https://www.facebook.com/coransho/
Instagram. coransho_woman
〒969-6152
大沼郡会津美里町川原町甲1797
TEL:050-1068-0090


ご協力いただき、ありがとうございました。
取材 小野寺彰子