🕊️ふくしまものがたり🕊️
〜どんなものにも物語(ストーリー)がある〜
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第6話
COBACO
2023年5月31日 会津美里町
会津美里町本郷地区に今年5月にオープンしたCOBACO(コバコ)
もともとタバコ屋だった建物が、レンタルスペース、レンタルキッチン、カフェ、アクセサリーショップなどが集う複合施設へと生まれ変わった。
2023年5月にオープンしたCOBACO〜コバコ〜
合同会社JERK代表、会津本郷焼事業協同組合 の事務局を務める 松田純一さんにお話を伺った。
東日本大震災が発生した2011年。職業訓練を受けていた松田さんは、緊急雇用事業で会津美里町をPRする仕事を勧められ、仕事をすることになった。会津本郷焼の街で多くの出会いと経験をする中に、会津本郷焼事業協同組合の理事長との縁もあった。
長い歴史を持つ伝統的工芸品の振興に関わる仕事に就けることは、なかなかあることではない。
しかも伝統工芸品の世界というのは、どんな世界なのだろう。
興味を持った松田さんは、事務局として働くことを決めた。
元々はたばこ屋だった場所
老朽化し補強などの工事が必要となった。費用を抑えるためにDIYでカバーした場所がたくさんあるという。
400年の歴史のある会津本郷焼。それぞれの窯元に特徴があってとても魅力的だ。そして趣のある街並み、そこに根差した文化など。焼き物の街としてどう発展させていくか。松田さんは考える。
焼き物が好きな人は自ら情報を集めて、足を運んでくれるだろう。では興味の無い人に、いかに関心を持ってもらうか。「なんだか面白い」「不思議と楽しい」「よく分からないけどすごい」等、五感を刺激する「何か」を感じてもらい再訪し、好きになってもらうことが重要な気がする。
大きな焼き物の産地は、様々なコンテンツがあり1日居ても十分に楽しめるような場所になっていることが多い。この本郷地区も、同じようにたっぷり観光をしてもらえる場所にしたいと松田さんは話す。そのためのCOBACOだ。
1階の奥は畳の広々としたスペース。ワークショップなども開催できる
入り口にはカフェコーナーが。コーヒーを飲みながら街の通りを見るのも良い
作家さんなどがアトリエとして使える部屋もある
キッチンも改装。お菓子作りや料理教室などにも活用してほしいと松田さんは話す
奥には立派な蔵の扉。生かせるものは残しながらのリノベーションとなっている
設計は、一級建築士事務所樹ie工房(イツキイエコウボウ)
色々な人が集える場所。カフェがあり、ショップがあり、時にはワークショップもあり、COBACOを中心に本郷地区の発展ができたらと考えている。
「ものづくりの作家さんや、将来飲食店やカフェ・お菓子屋を開業したい人たちが、COBACOを活用して独立の足掛かりになれば。そして、この通りにお店をオープンしてもらう。そんなプロセスが生まれるようにしたい。そうすれば、この通りももっと賑やかになる。」と松田さん。
街の振興にも繋がるような活用をCOBACOで展開したいと松田さん
会津本郷焼の組合だからこそ出来ること。そして、 別会社だからこそ活かせること。どちらも松田さんには大事なことなのだ。
毎月様々なイベントやワークショップを開催している
「両輪でやっていけたらと思っています。」
伝統も、街に息づく歴史も大切に。
街に新しい風を吹かせていくことを松田さんはCOBACOから考えている。
COBACO~コバコ~
松田 純一 さん
会津美里町に新しく出来た
「COBACO〜コバコ〜」
本郷焼のカケラ「じゃらんかけ」を使ったアクセサリーショップ TESORO.accessoryのほか、ワークショップスペースなどにリノベーションされた。
元々はたばこ屋さんだった場所が生まれ変わって、また新たなストーリーが始まる。
COBACO立ち上げの経緯や、完成までの道のり、今後の夢など
松田さんにお話を伺いました。
COBACO~コバコ~
HP https://lit.link/cobacoaizuhongo
FB https://www.facebook.com/cobaco.aizuhongo
Instagram https://www.instagram.com/cobaco_aizuhongo_/
福島県大沼郡会津美里町字川原町甲1100
TEL:0242-56-3007
ご協力いただき、ありがとうございました。
取材 小野寺彰子