「ワインのわ」第5回開催レポート








2025年6月7日(土)
郡山市のpâtisserie café Blancさんにて
「ワインのわ Vol.5」を開催しました。
「ワインのわ」は、ワインをもっと気軽に
自由に楽しんでほしいという想いから始まったワイン会です。
5回目となる今回は、
15周年を迎えたBlancさんがこの企画にご賛同くださり、
特別なコラボレーションが実現しました。
郡山駅前のワインスタンド Runa Denさんによる
選りすぐりのフランスワインと、
Blancさんの季節感あふれる料理。
そしてそこに集った皆さまとともに、
「輪」「話」「わ」が自然と広がるひとときとなりました。



🥂 Menu & Pairing
Entrée 野菜サラダ ラペと生ハム添え
Wine Crémant de Limoux Les Graimenous
(クレマン・ド・リムー・レ・グレムノス)
この一皿には、Blancのシェフ早苗さんが試行錯誤して作り上げた特製クロワッサンが添えられています。
今回はそのクロワッサンに、ラペや生ハムを挟んでクロワッサンサンドにして召し上がっていただくというスタイルをご提案。
サクッと軽やかで香ばしいクロワッサンに、みずみずしく甘いキャロットラペの歯ごたえが絶妙なアクセント。そこに生ハムの塩気が重なり、シンプルながら深みのある味わいに仕上がりました。
クロワッサンの美味しさも、ラペのみずみずしさも、まさにひと口ごとに笑顔がこぼれる組み合わせです。
マリアージュには、南仏リムーのスパークリング
「Crémant de Limoux Les Graimenous(クレマン・ド・リムー・レ・グレムノス)」をセレクト。
シャンパーニュ製法による繊細な泡が、最初の一皿を華やかに彩りました。
しらすとそら豆のキッシュ バジルソース
Hors-d'œuvre
Alzipratu Cuvee Fiumeseccu AOC Corse Calvi Blanc
Wine
(アルジプラトゥ・フィウメセック・コルス・カルヴィ・ブラン)
春の素材を閉じ込めたキッシュには、コルシカ島産の白ワイン
「Alzipratu Fiumeseccu Blanc(アルジプラトゥ・フィウメセック・ブラン)」をペアリング。
このワインの産地であるコルシカ島は、フランス本土からは離れた地中海に浮かぶ島。
地理的にはイタリアにほど近く、気候も文化もどこか地中海らしい明るさと開放感に満ちています。
この島では古くからブドウ栽培が盛んで、地元固有のブドウ品種を活かした小規模で丁寧なワインづくりが行われてきました。
フランス本土のような大規模な生産地ではない分、自然と伝統を重んじる家族経営のあたたかみを感じる一本に出会えるのもコルシカワインの魅力です。
海風と太陽に育まれたこのワインは、爽やかな酸と心地よいミネラル感が魅力です。
今回の一皿には、キッシュに加えて、アスパラのソテーも添えられていましたが、こちらのアンチョビソースの塩気と旨味が、Blancさん特製のパンと相性抜群。
そこにコルシカの白ワインが加わることで、ミネラルのニュアンスがより際立ち、食材、パン、ワインの三重奏のような絶妙なペアリングが完成しました。



Plat principal チキンのパイ バルサミコソース
Wine Beaujolais-Villages Rouge Wild Soul
(ボージョレ ヴィラージュ ルージュ ワイルド ソウル)
主菜のチキンパイには、芳醇な赤ワイン
「Beaujolais-Villages Rouge Wild Soul (ボージョレ ヴィラージュ ルージュ ワイルド ソウル)をペアリング。
軽快な印象をもたれがちなボージョレのイメージを覆すような、深みとエレガンスを備えた味わいです。
チキンのパイに添えられていたのは、2025年春に誕生した郡山ブランド野菜。
「こおりやま百年スナップ」。
地元・鈴木農場さんが丹精込めて育てたスナップエンドウは筋取り不要、甘みが強く、みずみずしく、シャキッとした歯ごたえが印象的な逸品です。
ちなみにワインの造り手、ジュリアン・スニエ氏は、2008年の創業以来、畑のすべてを手作業で管理し、
農薬や化学肥料に頼らない、ビオロジック農法(有機栽培)を貫いてきた自然派のワイナリーのひとりです。
鈴木農場さんとジュリアン・スニエ氏.....郡山とブルゴーニュという離れた土地にあっても、
“まっすぐに生産と向き合う”という想いにどこか通じ合うものがあるように感じられました。
土地の力を信じ、丁寧な栽培と手間を惜しまない姿勢。そんな両者の手仕事が一皿と一杯の中で出会ったことも、会場の空気にやさしい輪を広げてくれたように思います。
さらに当日は、鈴木農場の三浦汐里さんにもご参加いただき、
こおりやま百年スナップの魅力や栽培の様子を、直接参加者の皆さまに伝えてくださいました。
優しい語り口と真摯な想いに、うなずきながら耳を傾ける方の姿も印象的でした。



Premier dessert プティ パルフェ
Wine Crémant de Bourgogne Extra Brut Rose
(クレマン ド ブルゴーニュ エクストラ ブリュット ロゼ)
この夜、最も印象的な演出のひとつとなったのが、
プティ パルフェとロゼ・スパークリングの融合。
グラスに注がれるのは、
「Crémant de Bourgogne Extra Brut Rosé(クレマン ド ブルゴーニュ エクストラ ブリュット ロゼ)」。
ピノ・ノワール100%で仕立てられた繊細な泡が、甘やかなプティ パルフェに注がれます。
この演出は Blanc さんと Runa Den さんのコラボレーションの賜物。
事前に何度も試作と相談を重ね、どうすればお互いの魅力が引き立ち合うか、丁寧に模索してくださいました。
その結果生まれたのが、提供したパルフェにロゼのスパークリングを注いで完成させるライブスタイル。
Runa Denの槻田さんとBlancの美香さんがグラスを一つひとつ丁寧に仕上げていく様子に、
会場からは自然と歓声と笑顔がこぼれ、空気は一気に華やぎました。
ある参加者の方からは、
「鳥肌が立つほど美味しい」という言葉が飛び出すほど。
味覚だけでなく、このひとときが記憶や心にも刻まれていたとしたら、これほど嬉しいことはありません。
この夜、この場でしか体験できない、まさに特別な瞬間。
“甘美なるエスプリの夜”
というテーマを象徴する、記憶に残るひとときでした。


![AdobeStock_305868995-[更新済み].png](https://static.wixstatic.com/media/e53b85_a83507b9fc5e4146828b6677390a4cdf~mv2.png/v1/fill/w_848,h_450,al_c,lg_1,q_90,enc_avif,quality_auto/AdobeStock_305868995-%5B%E6%9B%B4%E6%96%B0%E6%B8%88%E3%81%BF%5D.png)



Merci pour le partage !
参加者の方がSNSでシェアしてくださいました。ありがとうございます!
Deuxième dessert チーズケーキと生チョコ
Wine Chateau du Breuil Pommeau de normandie
(シャトー・デュ・ブリュイユ ポモード・ノルマンディー)
デザートの締めくくりには、フランス・ノルマンディー地方のリキュール
「Pommeau de Normandie(シャトー・デュ・ブリュイユ ポモード・ノルマンディー)」。
これは、カルヴァドスにリンゴ果汁を加えた甘やかなリキュールで、スイーツとの相性も抜群です。
爽やかでいて奥行きある香りと甘みが、チーズケーキと生チョコの濃厚さと重なり合います。
甘いものに甘いお酒を合わせる。これもワインのわを通じて学んだ楽しみ方です。
この特別な一杯はイベントの最後にふさわしい余韻を演出しました。
楽しい時間は名残惜しく、まだまだ話し足りない..といった会場の雰囲気が伝わってきました。
「ワインをもっと気軽に楽しんでもらいたい」
そんな想いのもとに始まった「ワインのわ」は、回を重ねるごとに少しずつその輪を広げてきました。
第5回となる今回は、デセールと一緒に楽しむワインをテーマに、
Blancさんのお料理やデセールに合わせて、Runadenの槻田さんがフランス各地の個性豊かなワインをセレクトしてくれました。
スパークリング、白、赤、ロゼ、そしてリキュールまで。
産地の異なるワインを楽しみながら、まるで「ワインでめぐるフランス全土の旅」をしているような時間を楽しんでいただけたと思います。
美味しい、楽しい、知らなかった。
そんな発見がテーブルのあちこちで生まれる、自由でやわらかなワイン体験。
参加者の皆さまと共有することができたと思います。
ショーケースのライトに吸い寄せられるように、盛り上がった勢いのままに撮った記念写真。
ちょっと眩しすぎましたが(笑)それも良き思い出。眩しさも笑顔も満点の一枚をいただきました。

Special thanks♡
Wine List
今回のワイン






