「ワインのわ」第6回開催レポート








2025年11月1日(土)
pâtisserie café Blancさんにて
「ワインのわ #6」を無事に開催いたしました。
ワインスタンドRuna Denの槻田さんのセレクトによるワインと
Blancのシェフ早苗さんのお料理を楽しみながら
和やかで温かい時間をご参加の皆さまと共有することができました。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。




🥂 Menu & Pairing
Amuse 海老のコンフィ Blancのパン
Wine Gratien & Meyer Crémant de Loire Brut Rosé
(グラシアン・エ・メイエ クレマン・ド・ロワール ブリュット ロゼ)
秋の深まりを感じる11月1日土曜日。
今回もご常連の皆さまに加え、ご新規の方々にも多く参加いただき、いつも華やかな会場が、さらにあたたかな賑わいに包まれました。
最初にお届けしたのは海老のコンフィと、Blancの特製パンのひと皿。
合わせたワインは、クレマンド・ロワールのロゼ・スパークリング。
海老の濃厚な旨み、香ばしいパンの香り。
そこにロゼクレマンのフルーティーで華やかな酸味が寄り添います。
グラスを合わせた瞬間から自然と笑顔が広がる、幸せな乾杯となりました。
マリアージュには、ロワール地方のロゼ・スパークリング
「Gratien & Meyer Crémant de Loire Brut Rosé
(グラシアン・エ・メイエ クレマン・ド・ロワール ブリュット ロゼ)」をセレクト。


Entrée シーザーサラダ ポーチ ド エッグ添え
Wine SCE Chateau de Fuisse Bourgogne Blanc
(シャトー・ド・フュイッセ ブルゴーニュ ブラン)
続いてはとろけるポーチドエッグに合わせてたっぷりの新鮮サラダ。
シンプルながら奥行きのある味わいの料理に合わせたワインは
「SCE Chateau de Fuisse Bourgogne Blanc
(シャトー・ド・フュイッセ ブルゴーニュ ブラン)」 。
ポーチドエッグのとろける黄身のコクと野菜の瑞々しさに特製クルトンのインパクト。
そこにシャルドネ100%のエレガントで清々しい果実味が寄り添い、テーブル全体がふっと明るくなるような、心地よいマリアージュとなりました。
Spécialité du chef
Wine
ローストビーフ ポテトとアンチョビのグラタン
(オーギュスト・ピロー・アルボワ・サヴァニャン)
Auguste Pirou AOC Arbois Savagnin
3皿目は”ローストビーフ”に”ポテトとアンチョビのグラタン”を盛り合わせた一皿。
ここにペアリングさせたのが、今回の“主役級”ともいえるワイン、
「Auguste Pirou AOC Arbois Savagnin
(オーギュスト・ピロー アルボア・サヴァニャン)」 です。
独特で奥深い味わいは、どこかシェリーにも通じるニュアンスです。
古代を感じるジュラ地方の首都アルボアのテロワールがもたらすミネラル感の美味しさは格別で、このワインをどう料理と響かせるか...
今回、Blancの早苗さんとRunaDenの槻田さんが最も力を注いでくれたポイントかもしれません。
「ワインのわ」に来てくださる方には、ただ“美味しかった”だけでなく、新しい発見や驚き、ワインの世界を広げるきっかけ を持ち帰ってもらいたい。
そんな思いが、このサヴァニャンのペアリングに強く込められています。
常連のお客様から熱望されて登場のローストビーフと、Blancの美香さんが人生最後に食べたいというアンチョビのグラタンは、シェフ早苗さんの情熱と優しさも感じる一皿でした。
サヴァニャンと合わせることで、この料理の魅力がさらに広がりました。
そしてこのサヴァニャンのマリアージュは、4皿目にも続きます。
Assiette du Vin 椎茸のロースト サバイヨン・メゾン
Plat principal ビーフシチュー
Wine Chateau Montroc 2007
(シャトー・モンロック 2007 )
4皿目は、この日のために仕入れてくださった肉厚で香り豊かな椎茸のローストに、シェフ早苗さん特製のサバイヨン・メゾン(フレンチ仕立ての自家製卵黄のソース)を合わせた一皿。
ローストされた椎茸からあふれる旨味のスープに、隠し味にこだわった特製サバイヨンのまろやかさが寄り添い、食材同士の魅力を引き立てる奥深い味わいとなりました。
そこにサヴァニャンの複雑味が重なることで、思わず目を細めてしまうような、奥行きのあるマリアージュに仕上がりました。
そしてこの椎茸のローストは、次の4本目のワインにもつながる 重要な存在に。
4本目としてセレクトされたのは、
「Chateau Montroc 2007(シャトー・モンロック 2007)」。
今回のコースに寄り添う“赤ワインの役割”を最も美しく果たしてくれる一本として、
Chateau Montrocの中でも最適のヴィンテージ2007年を、槻田さんが選んでくれました。
そのため、椎茸のローストはサヴァニャンにも、シャトー・モンロックにもマッチする、2つのワインを行き来しながら楽しめる特別なひと皿になりました。
お料理とワイン、それぞれの魅力が掛け合わされる“二重のペアリング体験”を参加の皆さまにも味わっていただけたのではないかと思います。
そしてシャトー・モンロックに合わせて提供された5皿目は、濃厚で食べ応えのある特製ビーフシチュー。
深みのある旨味がぎゅっと凝縮されたこのシチューは、熟成を経たモンロック2007のまろやかなタンニンと果実味と寄り添い、互いの魅力を押し上げるような、力強くも調和のとれたペアリングに。
「美味しい…」という感嘆が伝わってくる、そんな満足感あふれるひと皿でした。


Assiette de desserts 秋のデザートプレート
Wine Pineau des Charentes
(ピノ・デ・シャラント )
コースの締めくくりは、
秋色のデセールとシャトー・ドォリニャック
秋の夜にふさわしい特製デザートプレートはブラウンとゴールドが織りなす色彩が、まるで“秋そのもの”。
洋梨のシャーベット、キャラメルのアイスに秋のフルーツが添えられ、さらに上品なモンブランとの組み合わせは、ひと皿の中に季節の移ろいと優雅さがそっと閉じ込められているような美しさでした。
このデザートに合わせたのが、
歴史あるリキュールワイン
「Chateau d'Orignac(シャトー・ドォリニャック)」。
黄金色の輝きと、桃・アプリコット・蜂蜜・アーモンド、さらにコニャック由来のほのかな香ばしさ。
甘さは軽やかで、余韻は優しく続きます。
デセールの清らかな甘さ、ほっくりしたコク、フルーツの爽やかさ。
これらと驚くほど美しく調和し、コース全体に“静かな幸福感”をもたらすペアリングとなりました。
「ワインのわ」は、
一皿ごとに生まれるワインとの出会い
そんなペアリングの時間を大切にしています。
第6回となる今回は、前回に引き続き pâtisserie café Blanc さんにご協力いただき、
デセールとワインのマリアージュはもちろん、コース全体のお料理とのペアリングを軸に、
ルナデンの槻田さんが丁寧に構成してくださいました。
私たちスタッフも試食&試飲会の中で改めて感じたのは、
ワインは単体でも楽しいけれど、お料理と合わせることでその魅力が何倍にも広がるということです。
組み合わせひとつで味わいの印象が大きく変わり、時にはワインの世界がまるごと塗り替わるような体験になることさえあります。
ワイン会を開催するようになり、「ワインはちょっと苦手かも」「あまり飲んだことがなくて…」という方ともお話しすることがあります。
でもそれはきっと、まだご自分に合う楽しみ方に出会っていないだけかもしれません。
これからも、気負わず、無理なく、気軽に楽しめるワインの時間を少しずつ届けていけたらいいなと思っています。
今回の会を通して、その思いを一層強くしました。
ご参加くださり、一緒に楽しんでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
皆さまの楽しそうな笑顔を見ることができ、私自身もとても幸せな夜でした。























